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作品概要と基本情報
こんな人におすすめ!
✅超能力×ヒューマンドラマが好きな人✅緊張感のあるストーリー展開が好きな人
✅ 豪華キャストの演技を楽しみたい人
✅ウェブトゥーン原作のドラマが好きな人
ドラマの基本データ
韓国ドラマの常識を覆すような圧倒的スケールと繊細な人間描写が話題となった『ムービング』。若手俳優たちと、ベテラン勢の共演も話題です。青春、家族、超能力…すべてを内包した“異色のヒューマンドラマ”の世界へ、飛び込んでみませんか?
🟡韓ドラ🆕『#ムービング』🟡
— ディズニープラス公式 (@DisneyPlusJP) August 8, 2023
韓ドラ「キングダム2」監督と
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世代を越えて、特殊能力をもつ者たちの
成長と葛藤を鮮烈に描いたサスペンス・アクション💥#ディズニープラス スターで
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作品情報 | |
タイトル | ムービング |
原題 | 무빙 |
英題 | Moving |
ジャンル | ヒーロー、スリル、ファンタジー |
年 | 2023年 |
話数 | 全20話 |
脚本 | カンフル |
演出・監督 | パク・インジェ パク・ユンソ |
放送・配信について
韓国の放送・配信について | |
チャンネル | MBC |
配信サイト | Disney+ |
公開・配信日 | 2023年8月9日~ |
日本の放送・配信について | |
配信サイト | Disney+ |
配信日 | 2023年8月9日~ |
あらすじ
1990年代の韓国。国家安全企画部のもとに、超能力を持つ人々で構成された秘密部隊が存在していました。彼らは国を守るために、誰にも知られることのない任務に就き、普通では考えられないような方法で危機を乗り越えていきます。しかし、ある日を境にその部隊は忽然と姿を消し、それぞれが別々の場所で静かに暮らすことになります。 時は流れ、現在。空を飛ぶ力を持つ少年キム・ボンソクと、再生能力を備えた少女チャン・ヒスは同じ高校に通い始めます。互いの秘密に気づいた二人は、やがて心を通わせ、自分たちと同じような存在が他にもいることを知っていきます。 そんな中、フランクという謎めいた配達員が現れ、能力を持つ人々を次々と襲い始めます。平穏だった日常が少しずつ崩れていく中で、子どもたちの運命も大きく動き出していきます。彼らの正体が明かされる前に、危機を止めることができるのでしょうか――。 |
[このブログでは、Disney+の作品情報を参考にあらすじをわかりやすく再構成しています。] |
キャスト
チャン・ジュウォン役
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チャン・ジュウォン役の役柄 どんな傷も瞬時に回復する再生能力を持ち、国家機関に所属していた過去を持つジュウォン。現在はチキン屋を営みながら、娘のヒスと二人で暮らす父親としての姿が描かれます。 リュ・スンリョンは、その圧倒的な存在感と繊細な表現力で、ジュウォンの二面性を見事に演じ切りました。特に、過去の壮絶な戦闘シーンから、日常での優しい父の表情への切り替えが自然で、感情の深みをしっかり感じ取ることができました。 | |
キャスト名 | リュ・スンリョン |
이름 | 류승룡 |
Name | Ryu Seung-ryong |
生年月日 | 1970年11月29日 |
血液型 | B型 |
身長 | 175㎝ |
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代表作品 | タッカンジョン キングダム1、2 良くも、悪くも、だって母親 智異山 星から来たあなた |
イ・ミヒョン役
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イ・ミヒョン役の役柄 ミヒョンは五感が極限まで鋭敏化された「超感覚」を持ち、かつては国家機密に関わる任務をこなしていた元エージェント。現在は南山トンカツ屋を営みながら息子のボンソクを守るため、慎ましく生きています。 ハン・ヒョジュは、冷静沈着な元スパイと、母としての温かさを見事に同居させた演技が印象的でした。戦闘シーンでの研ぎ澄まされた動きと、息子に対する優しい眼差しとのギャップが心を掴みます。 | |
キャスト名 | ハン・ヒョジュ |
이름 | 한효주 |
Name | HAN HYO-JOO |
生年月日 | 1987年2月22日 |
血液型 | A型 |
身長 | 170㎝ |
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代表作品 | ハピネス -守りたいもの- W-君と僕の世界- トンイ 華麗なる遺産 イルジメ~一枝梅~ |
キム・ドゥシク役
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キム・ドゥシク役の役柄 ドゥシクは空を自在に飛ぶ能力を持ち、超高難度の潜入任務を数多く成功させてきた伝説のスパイ。任務と家族の狭間で揺れる複雑な心情が物語の鍵を握ります。 チョ・インソンは、そのクールで重厚な演技で“無口なヒーロー”ドゥシクを体現。セリフが少ない分、視線や微妙な表情で語る演技が非常に印象深く、彼の静かな存在感が物語に深みを与えていました。 | |
キャスト名 | チョ・インソン |
이름 | 조인성 |
Name | Zo In-sung |
生年月日 | 1981年7月28日 |
血液型 | B型 |
身長 | 186㎝ |
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代表作品 | ディア・マイ・フレンズ 大丈夫、愛だ その冬、風が吹く 密輸 1970 モガディシュ 脱出までの14日間 |
チョン・ゲド役
チョン・ゲド役の役柄 電気を操る能力を持ち、特殊能力者として過去の任務に関わっていたゲド。現在はバスの運転手をしながら平凡な生活を送りつつ、過去を引きずる姿が印象的に描かれます。 チャ・テヒョンは、コミカルさの裏にある人間臭さを巧みに表現し、視聴者に共感を呼び起こす存在に。“過去を背負って生きる男”という役どころを、重すぎず軽すぎずの絶妙なバランスで演じていました。 | |
キャスト名 | チャ・テヒョン |
이름 | 차태현 |
Name | Cha Taehyun |
生年月日 | 1976年3月25日 |
血液型 | A型 |
身長 | 175㎝ |
なし | |
代表作品 | ブレインズ ~頭脳共助~ 番外捜査 最高の離婚 プロデューサー マイ・ハート・パピー |
フランク役
フランク役の役柄 アメリカから送り込まれた謎の刺客。圧倒的な身体能力を駆使し、任務のために冷徹な行動を取る危険な存在です。 リュ・スンボムの演技はまさに「不気味で強い」。無言で淡々と任務を遂行するその姿に、言葉がなくても伝わる“恐ろしさ”があり、物語にスリルを与えるキーパーソンでした。 | |
キャスト名 | リュ・スンボム |
이름 | 류승범 |
Name | Ryoo Seung-bum |
生年月日 | 1980年8月9日 |
血液型 | O型 |
身長 | 175㎝ |
なし | |
代表作品 | 家族計画 パスタ タチャ ワン・アイド・ジャック 人間の時間 ベルリンファイル |
イ・ジェマン役
イ・ジェマン役の役柄 ジェマンは、圧倒的な身体能力を持ちながらも、息子を一途に愛する優しい父親として描かれています。言葉は少ないものの、息子ガンフンのことをいつも気にかけ、時間をきっちり守る姿には真面目さと愛情深さがにじみ出ていました。特に終盤の戦闘シーンでは、その力強さが全開となり、家族を守ろうとする一心で敵に立ち向かう姿には、ただの“強いキャラ”ではない、父親としての信念がしっかりと感じられました。 キム・ソンギュンの演技は、その静かな優しさと爆発的な強さの両面を見事に表現しており、登場するたびに胸が熱くなりました。 | |
キャスト名 | キム・ソンギュン |
이름 | 김성균 |
Name | Kim Sung-kyun |
生年月日 | 1980年7月5日 |
血液型 | A型 |
身長 | 178㎝ |
なし | |
代表作品 | D.P. -脱走兵追跡官- シーズン2 賢い医師生活 熱血司祭 君を愛するその日まで ~アンタッチャブル~ 恋のスケッチ~応答せよ1988~ |
チェ・イルファン役
チェ・イルファン役の役柄 国家機関の上層部として、能力者たちを組織的に管理しようとする立場のイルファンは高校教師。自身は能力を持たず、ゆえに冷酷な判断を下すこともしばしば。 キム・ヒウォンは、権力の象徴としての威圧感を出しつつ、どこか人間的な脆さも感じさせる絶妙な演技を披露。憎らしいけれど目が離せない“理不尽な大人”像を体現していました。 | |
キャスト名 | キム・ヒウォン |
이름 | 김희원 |
Name | Kim Hie-won |
生年月日 | 1971年1月10日 |
血液型 | A型 |
身長 | 180㎝ |
なし | |
代表作品 | ヒップタッチの女王 ビッグイシュー ~正義か、悪か~ まぶしくて ―私たちの輝く時間― ミセン-未生- プロジェクト・サイレンス |
監督業も注目💡 監督作品 照明店の客人たち 👆初監督作品もDisney+で視聴可能👆 |
キム・ボンソク役
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キム・ボンソク役の役柄 空を飛ぶ能力を持ちながら、それを隠して日常を送っていた高校生。恋や家族との関係を通じて、自分の力と向き合っていきます。 イ・ジョンハの演技は、ボンソクの成長物語をリアルに見せてくれました。最初は臆病でおどおどしていた彼が、ヒスとの出会いを経て一歩踏み出す姿に、思わず応援したくなるような温かさがありました。 | |
キャスト名 | イ・ジョンハ |
이름 | 이정하 |
Name | LEE JUNG HA |
生年月日 | 1998年2月23日 |
血液型 | O型 |
身長 | 180㎝ |
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代表作品 | グッドボーイ わかっていても それでも僕らは走り続ける 新米史官ク・ヘリョン |
チャン・ヒス役
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チャン・ヒス役の役柄 どんな怪我も瞬時に治る再生能力を持ち、それゆえに孤独を感じて生きてきた少女。ボンソクとの出会いが彼女の心に変化をもたらします。 コ・ユンジョンは、静かに燃えるようなヒスの内面を丁寧に演じており、特にボンソクとの繊細なやりとりの中に、心を閉ざしながらも惹かれていく揺らぎが見えて胸が打たれました。 | |
キャスト名 | コ・ユンジョン |
이름 | 고윤정 |
Name | Go Youn-jung |
生年月日 | 1996年4月22日 |
血液型 | B型 |
身長 | 163㎝ |
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代表作品 | いつかは賢いレジデント生活 Sweet Home -俺と世界の絶望-1、2 還魂1、2 ロースクール |
イ・ガンフン役
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イ・ガンフン役の役柄 超人的なスピードを持つ能力者で、クールで近寄りがたい雰囲気を持つ高校生。能力に頼らず努力する一面もあり。 キム・ドフンは、鋭い眼差しと抑えた感情表現で、ガンフンの不器用な優しさを的確に表現。特にヒスやボンソクに対するさりげない気遣いに、静かなカッコよさを感じさせてくれました。 | |
キャスト名 | キム・ドフン |
이름 | 김도훈 |
Name | Kim Do-hoon |
生年月日 | 1998年9月15日 |
血液型 | B型 |
身長 | 182㎝ |
7imdohoon | |
代表作品 | わたしの完璧な秘書 YOUR HONOR~許されざる判事~ ルール通りに愛して! 今日のウェブトゥーン キスから始まる復讐計画 |
ドラマからピックアップ!今日の韓国語
「この単語、ドラマや映画で聞いた!」をどんどん増やしていきましょう♪
[意味] トンカツ
視聴レビュー
ネタバレなし感想
正直、最初は超能力モノってちょっとSFすぎて感情移入しづらいかな…?と思っていたのですが、『ムービング』は全然違いました。確かに空を飛んだり、再生能力があったりと派手な能力は出てくるけれど、それがメインというより、超能力を持った人たちがどんな人生を送るかに焦点が当たっているんです。
特に印象的だったのは、超能力を特別な才能として描くのではなく、むしろ周囲に隠さなければいけない秘密や、背負わされた運命として描いているところ。だからこそ、登場人物たちの悩みや葛藤がすごくリアルに感じられました。高校生たちが初恋や将来に揺れる中で、自分だけの力に向き合う姿は、どこか普遍的な思春期の物語としても響きます。
そして…忘れてはいけないのが親世代の物語。子どもを守るために過去と向き合う彼らの姿には、胸がぎゅっとなる瞬間がたくさんありました。ただ能力を使うだけでなく、家族を守るためにどう生きるかというテーマが静かに、でも力強く流れていて、気づけば何度も目頭が熱くなっていました。
演技も素晴らしくて、特に若手キャストたちが本当に自然体。どんなに非現実的な状況でも、彼らの表情や会話がリアルだから、物語の世界にすっと入り込めます。派手なシーンだけじゃなくて、静かな場面でこそ感情の深みがじわっと染みてくるんですよね。
全20話と長めの構成ですが、飽きるどころか毎話どこかしらで心を揺さぶられる展開が待っています。超能力の設定に少しでも引っかかっていた自分を反省したくなるくらい、ヒューマンドラマとしての完成度が高い作品でした。涙も笑いもあって、じっくり味わいたい良質な物語を求めている人には、ぜひおすすめしたいです。
ここから先はネタバレを含みます。
未視聴の方はご注意ください。
⇩ ⇩ ⇩
ネタバレ感想
『ムービング』は、単なる超能力ドラマではありません。学生たちの青春や初恋、親世代の過去と戦い、敵との因縁などが絡み合い、壮大な人間ドラマが展開されます。スピーディーなストーリー展開と圧巻の映像美が魅力の本作を、5つの視点からレビューしていきます!
『ムービング』能力者 親子関係
『ムービング』では、特殊能力が親から子へ受け継がれるというユニークな設定が作品の魅力の一つになっています。以下では、それぞれの能力者が持つ力と、親子関係をセットで紹介しています。
・父 キム・ドゥシク(チョ・インソン)
・子 キム・ボンソク(イ・ジョンハ)
父親譲りの飛行能力を持つが、母により秘密裏に育てられた。
・母 イ・ミヒョン(ハン・ヒョジュ)
・子 キム・ボンソク(イ・ジョンハ)
母親の超人的五感は継承せず、父親の飛行能力を継承。
元国家エージェントで、息子の能力を隠すために尽力してきた。
・父 チャン・ジュウォン(リュ・スンリョン)
・子 チャン・ヒス(コ・ユンジョン)
身体の傷がすぐに癒える父の能力を受け継ぎ、運動神経にも秀でる。
・父 イ・ジェマン(キム・ソンギュン)
・子 イ・ガンフン(キム・ドフン)
力・スピード・持久力を兼ね備える父の能力をしっかり継承。
単なる超能力アクションではなく、能力を通して描かれる親子の絆と成長という深いテーマも大きな見どころです。
1.ボンソクとヒスの初恋|純粋すぎる二人の関係に胸キュン
『ムービング』の序盤で描かれる、ボンソク(イ・ジョンハ)とヒス(コ・ユンジョン)の恋模様は、とても眩しくて胸がキュンとする青春そのもののような時間でした。最初はぎこちなく、でもどこか惹かれ合っている様子が微笑ましくて、彼らの心の距離が少しずつ近づいていく様子に自然と感情移入してしまいました。
実はこの二人、ただの高校生ではなく、それぞれに特別な能力を持っています。ボンソクには空を飛ぶ能力があり、ヒスにはどんな傷も瞬時に回復する驚異的な治癒能力があるんです。普通なら人に知られるのが怖くてひた隠しにするはずの秘密を、お互いに打ち明け合ったことから、二人の関係は一気に深まっていきます。
この能力という設定が、単なる特殊効果のためではなく、彼らの心の成長や人間関係の象徴として巧みに使われているのが素晴らしいと感じました。たとえば、ボンソクが自分の力に怯えていた時期から、ヒスを守るために勇気を出して飛び立つ場面は、まさに彼の成長の象徴。空に舞い上がる姿と、それを見守るヒスの表情がとても印象的で、何度見ても胸が熱くなります。
恋愛というテーマは数えきれないほどのドラマで扱われてきましたが、『ムービング』では、秘密を分かち合うことが二人の関係を特別なものに変えていく、そのプロセスが丁寧に描かれていて、本当に引き込まれました。純粋で、不器用で、でもまっすぐな二人のやりとりに、思わず昔の初恋を思い出してしまう…そんな温かい気持ちにさせてくれる物語です。
2.親世代の物語|過去と現在が交錯する壮大なストーリー
物語が中盤から後半にかけて大きく動き出すと、私が特に引き込まれたのが親世代の物語でした。ボンソクの母ミヒョン(ハン・ヒョジュ)や父ドゥシク(チョ・インソン)、そしてヒスの父ジュウォン(リュ・スンリョン)らが、実はかつて同じように特殊能力を持ち、その力ゆえに壮絶な運命に巻き込まれていたという事実が次々と明かされていく展開には、驚きの連続でした。
特に印象的だったのは、過去と現在の出来事が交錯する演出の巧みさ。ミヒョンとドゥシクがかつて恋に落ちたシーンで、ふわりと空中に浮かぶ描写があるのですが、これが、現在のボンソクがヒスに恋心を自覚した瞬間に無意識に浮いてしまうシーンとリンクしているんです。この浮遊が恋心の象徴として使われている演出がとても美しくて、親子で重なる感情の描写に、思わず鳥肌が立ちました。
ただの親の過去としての回想にとどまらず、それぞれのキャラクターが背負ってきた痛みや葛藤、そして愛する者を守るための信念が、生々しくリアルに描かれているのも見どころの一つです。特にミヒョンの戦闘シーンは、母としての強さと、一人の人間としての苦悩が同時に伝わってきて、胸が締め付けられました。ハン・ヒョジュの演技も圧巻でした。
『ムービング』は、青春ラブストーリーとしてももちろん楽しめますが、この親世代のエピソードが加わることで、作品に深みと奥行きが生まれていると感じました。親から子へ受け継がれる想いや能力、過去の選択が今にどう影響するのか——そんな壮大なテーマを、エンタメ性を損なうことなく見せてくれる構成に、ただただ感心してしまいました。
3.敵側の背景も緻密に描かれる|単なる悪役ではない魅力
『ムービング』を観ていて驚いたのは、敵として登場するキャラクターたちに対しても自然と感情が揺さぶられてしまうという点です。普通のドラマであれば、敵=絶対的な悪として一方的に描かれることが多いのですが、この作品では彼らの背景や動機が非常に丁寧に描かれていて、なぜ彼らが戦うのかという視点がしっかりと伝わってきます。
たとえば、ジュウォン(リュ・スンリョン)と対峙する大柄な男のエピソードは、ただの激しいバトルとして見せるのではなく、彼らがこれまでどんな人生を歩んできたのか、どうしてここで戦う運命にあるのかというドラマがしっかりと込められていました。お互いに、国家の命令や家族を守るためといった、譲れない理由を抱えて戦っている姿は、むしろ敵というより、もう一人の主人公のように感じられる瞬間さえあります。
特に印象に残ったのは、激しい戦いを終えた後、かつて敵同士だった二人がまさかの再会を果たし、チキン店で一緒に働くシーン。あの場面には言葉にできない感情が込み上げてきて、思わず涙してしまいました。戦いの果てに芽生える奇妙な連帯感、そして生きていることの意味を問い直すような、静かで温かい余韻が残る演出に心を打たれました。
このように、敵側の描き方にもしっかりと厚みがあることで、物語全体がより立体的に、そしてリアルに感じられたのは『ムービング』ならではの魅力だと思います。
4.映像とアクションの迫力|まるで映画のようなクオリティ
『ムービング』を語るうえで絶対に外せないのが、その圧倒的な映像クオリティとアクションの迫力です。正直、信じられないほどのスケール感で、最初から最後まで息を呑むような映像が続きます。
まず圧倒されたのは、空を飛ぶボンソクのシーン。重力を無視して空高く舞い上がる姿は、とにかくダイナミックで、風や雲の描写までもがリアルに感じられるほど。まるで劇場版のヒーロー映画を観ているような感覚で、心が一気に引き込まれました。
次に、高校の校舎内で繰り広げられる大乱闘のシーンも圧巻でした。複数の能力者が入り乱れる中で、廊下や教室、屋上といった空間をフルに使った立体的なアクションが展開され、見ている側もまるでその場にいるかのような臨場感。編集やカメラワークも緻密で、一瞬たりとも目が離せない展開が続きました。
そして、個人的に一番引き込まれたのは、ドゥシクによるスパイアクションの場面です。彼の動きは無駄がなく、静かに、しかし確実に任務を遂行していく姿に目を奪われました。壁を駆け上がるシーンや、アクロバティックな演出はハリウッド顔負けの完成度で、何度でも見返したくなるほど美しいアクションでした。
ワイヤーアクションやCGの技術が極めて高く、それを支える演者たちの肉体的なパフォーマンスも一級品。まさに韓国ドラマの枠を超えたといっても過言ではないクオリティで、ドラマファンだけでなくアクション映画好きにも強くおすすめしたい作品です。
5.『ムービング』が他の超能力ドラマと違う理由
✔ 超能力×親子の絆がテーマ → アクションだけでなく感動要素も満載
✔ 2部構成のストーリー → 前半は青春、後半は過去と戦いがメイン
✔ 敵側にもドラマがある → 一方的な勧善懲悪ではない深みのある描写
✔ 圧倒的な映像クオリティ → 映画レベルのVFXとアクション
✔ 続編への伏線が多数 → 『ムービング2』に期待が高まる
このように、単なるヒーローものではなく、家族愛や成長を丁寧に描いた『ムービング』は、韓国ドラマの新たな金字塔となる作品です。2024年11月『ムービング2』制作が決定と発表がありました。シーズン2もボンソクたちの新たな物語がどのように描かれるのか、今から楽しみで仕方ありません!
💡『ムービング』を観るなら?
現在、本作は以下の配信サービスで視聴可能です。
✅ Disney+(※配信状況は変更になる可能性があります)
キーワード🔑
#超能力 #ヒューマン #親子 #スパイ
あきらのひとりごとでした。