レビュー韓国ドラマ
俳優女優
新作一覧
プロフィール

『偶然かな。』レビュー|淡く切ない初恋の軌跡、運命が導く再会

2025/03/10

レビュー〈韓国ドラマ〉

初恋の相手との運命的な再会。29歳の大人の男女となり、“初恋”が再び動き出す。「偶然って本当にあるの?」と思わず問いかけたくなるような展開と、現代的な感情の機微を丁寧に描いた脚本に引き込まれ、全話を一気見してしまう人も多いはずです。
更新 2025.03.10

本ページは広告が含まれています

作品概要と基本情報

こんな人におすすめ!

✅初恋の行方にドキドキしたい人
✅再会ドラマが好きな人
✅チェ・ジョンヒョプ作品が好きな人
✅最後は伏線回収で感動が好きな人

ドラマの基本データ

チェ・ジョンヒョプとキム・ソヒョンが再会ラブストーリーに挑むと聞いて、穏やかな恋の予感にワクワクしながら見始めました。
全体的に落ち着いたトーンながら、丁寧に描かれる感情の機微が心に残る、そんな大人の初恋ドラマです。
それでは、どんな作品なのか詳しく見ていきましょう。

作品情報
タイトル 偶然かな。
原題 우연일까?
英題 Serendipity's Embrace
ジャンル ロマンティックコメディ、青春
2024年
話数 全8話
脚本 パク・グロ
演出・監督 ソン・ヒョヌク

放送・配信について

韓国の放送・配信について
配信サイト Disney+
公開・配信日 2024年7月22日~
日本の放送・配信について
配信サイト Disney+
配信日 2024年7月30日~

あらすじ

カン・フヨン(チェ・ジョンヒョプ)は、アメリカ本社でファイナンシャルプランナーとして働くエリート。整った容姿と聡明さを持ち合わせ、順調なキャリアと恋愛を手に入れながら、充実した毎日を送っていました。
そんなフヨンが、10年ぶりに韓国へ戻ってくることに。そこで偶然再会したのは、高校時代の同級生だったイ・ホンジュ(キム・ソヒョン)でした。ホンジュは、当時と変わらない明るさとユニークさ、そして人の心を和ませるような温かさを持ち続けており、フヨンの心にかつての記憶がふと蘇ります。
何気ない再会から始まったふたりの物語。いくつもの“偶然”が重なっていくうちに、フヨンとホンジュは少しずつ距離を縮めていきます。思いがけず再び向き合うことになったふたりが、時間をかけて育む気持ちの中で、やがてお互いがただの“懐かしい人”ではなく、かけがえのない存在であることに気づいていく――。

過去と現在が交差するなかで描かれる、静かでやさしい再会の物語です。

[このブログでは、Disney+の作品情報を参考にあらすじをわかりやすく再構成しています。]

キャスト

イ・ホンジュ役

イ・ホンジュ役の役柄
アニメ製作会社勤務。同級生のフヨンと再会し、高校時代の忘れていた気持ちを思い出し…。少しずつ気持ちが揺らいでいきます。
キム・ソヒョンは、繊細な表情と自然な演技で、ホンジュの愛らしいキャラクターを好演。再会に戸惑いながらも心が揺れていく過程を丁寧に表現していて、視聴者としても彼女の心の変化をじっくり感じ取ることができました。
キャスト名 キム・ソヒョン
이름 김소현
Name Kim Sohyun
生年月日 1999年6月4日
血液型 O型
身長 165㎝
Instagram wow_kimsohyun
代表作品 無駄なウソ-誰にも言えない秘密-
恋するアプリ Love Alarm シーズン2
王女ピョンガン 月が浮かぶ川
恋するアプリ Love Alarm
ノクドゥ伝~花に降る月明り~

カン・フヨン役

カン・フヨン役の役柄
アメリカの本社で活躍するファイナンシャルプランナー。頭脳明晰で容姿端麗、誰もが認めるエリートですが、高校時代の初恋相手・ホンジュとの再会をきっかけに、彼の心に変化が生まれます。
チェ・ジョンヒョプは、この“真っ直ぐで優しい男”という役柄にぴったり。ホンジュを見つめる眼差しの温かさや、素直に気持ちを表せない不器用さをナチュラルに演じていて、心をじんわりと掴まれます。制服姿での回想シーンも必見で、フヨンの純粋さがよく表れていて胸がキュンとしました。
キャスト名 チェ・ジョンヒョプ
이름 채종협
Name Chae Jong Hyeop
生年月日 1993年5月19日
血液型 A型
身長 186㎝
Instagram chaejh_
代表作品 Eye Love You
無人島のディーバ
社⻑をスマホから救い出せ!
時速493キロの恋
魔女食堂にいらっしゃい

パン・ジュノ役

パン・ジュノ役の役柄
ホンジュの初恋の人であり、かつて心を通わせた相手。小説家として活動しており、ホンジュと再び交差することで、止まっていた感情が動き出します。
ユン・ジオンは、繊細さと未練、そして大人になりきれない“過去に囚われた男”の複雑な心情を、演技で体現していました。特にホンジュと再会後は、言葉少ななやり取りの中に、彼の揺れる想いが垣間見え、観る者の心にそっと残るような余韻ある演技を見せてくれました。
キャスト名 ユン・ジオン
이름 윤지온
Name Yun Jion
生年月日 1990年5月19日
血液型 A型
身長 -
Instagram jiii0n__
代表作品 無駄なウソ-誰にも言えない秘密-
明日
智異山
魔女食堂にいらっしゃい
恋するイエカツ

キム・ヘジ役

キム・ヘジ役の役柄
高校教師であり、ホンジュの友人。まっすぐな性格で言いたいことはズバッと言うタイプで、ホンジュとは正反対な性格ながらも、信頼し合っているのが伝わってきます。
キム・ダソムの演じるヘジは、ストレートでサバサバした存在感が心地よく、ドラマにメリハリを与えてくれる役どころ。ふとした一言に重みがあるところも魅力的で、彼女の登場シーンが増えるたびに物語がぐっと動く感覚がありました。
キャスト名 キム・ダソム
이름 김다솜
Name Kim Dasom
生年月日 1993年5月6日
血液型 A型
身長 167㎝
Instagram som0506
代表作品 コクドゥの季節
私たち、恋してたのかな?
彼はサイコメトラー -He is Psychometric-
復讐のカルテット
嫁は崖っぷちアイドル

ソン・ギョンテク役

ソン・ギョンテク役の役柄
高校教師として登場し、物語ではサブカップルとして視聴者を和ませてくれる存在です。真面目さの中にユーモアがあって、どこか不器用で一生懸命な姿が好感を持てました
ファン・ソンビンの演技は過度な誇張がなく、自然体で親しみやすさを演出。サブカップルながら、本編にも負けないほどの癒しとときめきを与えてくれました。
キャスト名 ファン・ソンビン
이름 황성빈
Name Hwang Seong-Bin
生年月日 1996年
血液型 -
身長 189㎝
Instagram ninetysixmouse
代表作品 正直にお伝えします!?
タッカンジョン
弱いヒーロー Class1
最終兵器アリス
なぜオ・スジェなのか

ドラマからピックアップ!今日の韓国語

見て、言って、覚えて、韓国ドラマがもっと楽しくなるプチコーナー。
「この単語、ドラマや映画で聞いた!」をどんどん増やしていきましょう♪

💡 今回の韓国語はこれ 💡
우연
[読み] ウヨン
[意味] 偶然

視聴レビュー

ネタバレなし感想

この作品は、淡い初恋をテーマにした、どこか懐かしくて優しいラブストーリーです。全8話というコンパクトな構成ながら、12年ぶりに再会した男女が、ゆっくりと心の距離を縮めていく過程がとても丁寧に描かれていて、一つひとつのシーンに余韻が残ります。

派手な演出や刺激的な展開はありませんが、それがむしろ心地よく、静かに胸を打つ優しさに満ちています。現実ではなかなか言葉にできない想いとか、タイミングがすれ違う切なさとか、そういう“リアルだけど愛おしい感情”が、このドラマの中には詰まっているように感じました。

主演のチェ・ジョンヒョプが演じるフヨンは、真っ直ぐで誠実なキャラクターで、その人柄が画面を通してしっかり伝わってきます。ホンジュを見つめる優しい眼差しには思わずキュンとしてしまうし、彼の感情がセリフ以上に表情や仕草から滲み出ていて、本当に素敵でした。

そして、学生時代の回想シーンも見どころの一つ。制服姿での甘酸っぱいやりとりや、照れながらも気持ちが伝わってしまうような表情に、「ああ、初恋ってこういう感じだったな…」と懐かしさで胸がいっぱいになります。過去と現在がうまく交差しながら物語が進んでいく構成も、観ていてとても自然で心地よかったです。

ただし、強い胸キュンや衝撃的な展開を求める人には、少し物足りなさを感じるかもしれません。このドラマはあくまで、“盛り上がり”よりも“余韻”を大事にした作りなので、ラブコメや王道恋愛ものとは少し違うテンポ感があります。

とはいえ、日常に疲れているときや、優しい気持ちになりたいときに観るにはぴったりの一本。ストーリーの中に流れる空気そのものが穏やかで、観終わった後にはじんわりと心があたたかくなります。

「大切な人のことを、そっと思い出したくなる」──そんな気持ちにさせてくれる、静かで美しい初恋の物語です。

🚧 ⚠️ 注意 ⚠️ 🚧
ここから先はネタバレを含みます。
未視聴の方はご注意ください。

⇩  ⇩  ⇩


ネタバレ感想

韓国ドラマ『偶然かな。』は、初恋をテーマにした穏やかで心温まるラブストーリー。全8話という短い話数ながら、淡い恋心や再会の奇跡を丁寧に描き出しています。初恋の記憶をたどりながら自然に惹かれ合っていく主人公たちの姿は、視聴者の心に優しく響きます。今回は、5つの視点から本作の魅力をレビューしていきます!

1.カン・フヨンの魅力|真っ直ぐな優しさに心がじんわり

「偶然が重なると、それは運命になるのかもしれない。」
このセリフを聞いたとき、思わず心の中で「そうだよね」と頷いてしまいました。ドラマの中でこの言葉を体現しているのが、チェ・ジョンヒョプ演じるカン・フヨンという存在です。学生時代の初恋相手ホンジュ(キム・ソヒョン)と偶然再会し、その“偶然”が少しずつ運命に変わっていく過程は、とても自然であたたかく、見ているこちらの心までじんわりと包んでくれるようでした。

フヨンの魅力は、何よりもその真っ直ぐで誠実な性格。流されず、ブレない。けれど、押し付けがましさはなく、相手を思いやる優しさがにじみ出ていて、それが彼の純粋さをより際立たせているように感じました。ホンジュに対して向けるまなざしも、とにかく優しくて柔らかい。まるで、「大丈夫だよ、待ってるから」と無言で伝えているようなあの目に、何度も胸を打たれました。

学生時代の回想シーンでは、制服姿で不器用に片思いをしているフヨンの姿がもう本当に可愛くて…!ホンジュに「カンフヨン!」と呼ばれるたびに、内心すごく嬉しそうなのに、それを表に出さないように頑張ってる感じがまたたまらないんです。思わず「ニヤけてるよ!」ってツッコミたくなるような、初々しさと可愛さがぎゅっと詰まっていて、学生時代の甘酸っぱさを思い出させてくれるようなシーンでした。

大人になってからも、フヨンの純粋さは変わらず、むしろ年を重ねたことでその魅力がより深まっているように思いました。無理にアプローチせず、ホンジュのペースを尊重しながらも、どこかで信じて待っている彼の姿勢が、本当に誠実で、こんな人がそばにいてくれたら…と心から思わせてくれました。派手な行動はしないけど、その静かな愛情がじんわり沁みる。そんなカン・フヨンというキャラクターが、このドラマの核であり、温もりの象徴だったと思います。

2.イ・ホンジュの心の変化|再会が揺さぶった彼女の想い

イ・ホンジュ(キム・ソヒョン)は、見た目はしっかり者で落ち着いた雰囲気だけれど、内面には深い傷や不安を抱えている繊細な女性。そんな彼女が、学生時代の同級生・フヨンと再会するところから、物語が静かに動き出します。最初は戸惑い、距離を取ろうとするホンジュですが、再会を重ねていくうちに、少しずつ彼に対する想いが蘇っていく様子がとても丁寧に描かれていて、共感しながら観ることができました。

ホンジュの心の動きは、すごくリアルでした。再会してすぐに恋に落ちるわけでもなく、むしろ「この距離感でいいのかな」「また傷つくかもしれない」と不安に思ってしまう感じがすごくわかる。過去の恋愛で受けた傷が彼女の心にまだ残っていて、簡単には人を信じられない。でも、フヨンとの再会をきっかけに、その心が少しずつほぐれていく。その“変化のスピード”がちょうどよくて、ホンジュと一緒に心をほどいていくような感覚がありました。

彼女の変化が特に印象的だったのは、何気ない日常のやりとりの中。たとえば、フヨンのさりげない気遣いや、一緒に笑い合う場面。そういう“小さな積み重ね”が、彼女の心に安心感を与えていくのが伝わってきて、「人を好きになるって、こういうことかも」としみじみ感じさせられました。

ただひとつ残念だったのは、ホンジュの過去を象徴する“元カレ”の存在。彼の登場があまりにあっさりしていて、ストーリーにほとんど波を立てないまま終わってしまったのが少し物足りなかったです。もう少し彼が物語に絡んでくることで、ホンジュの葛藤や成長がより際立ったのではないかと思いました。

それでも、ホンジュというキャラクターの“再び誰かを信じ、好きになる”という変化はとても繊細に、丁寧に描かれていて、その過程を見守るだけでも十分に価値がありました。最初は閉ざされていた彼女の心が、少しずつフヨンの存在によって開かれていく様子は、観ていて静かな感動がありました。

3.“偶然”が運命に変わる瞬間に胸が熱くなる

このドラマを観ていて何度も心に残ったキーワードが「偶然」。フヨンとホンジュが再会する場面も、その後の展開も、偶然の積み重ねによって進んでいくんですが、全話を見終えたときに自然と「これは運命だったんだな」と思わされました。

一見するとよくある再会もののラブストーリー。でもこの作品がすごいのは、そうした“ありがち”を無理なく自然に描き切っているところです。再会の描写がとても自然で、「そんな偶然ある?」と冷めてしまうことがないんです。日常の延長線上でふっと出会ってしまう感じが、リアルで心にスッと入ってきました。そして、そこから恋が進んでいくテンポも絶妙。急ぎすぎず、じらしすぎず、気持ちの揺れ動きに寄り添いながら、少しずつ距離を縮めていく描写が本当に心地よかったです。

さらに、物語全体を包み込むように漂っている“初恋の記憶”の空気感がまた良くて。ふたりが学生時代に抱えていた淡い感情や、言えなかった想いが大人になってから再び交差する。その繊細な過程が丁寧に描かれていて、観ているこちらも昔の恋をふと思い出してしまうような、そんな懐かしくて優しい気持ちにさせてくれました。

大げさな展開やドラマチックな波乱があるわけではないけれど、そのぶん登場人物たちの感情が丁寧に描かれていて、一つひとつのシーンがじんわりと胸に響きます。「ああ、運命ってこういうことかも」と思わせてくれるラストは、静かだけど確かな余韻を残してくれて、本当に素敵でした。

4.サブカップルにも胸キュン!先生たちの恋模様が最高

メインのラブストーリーが甘く優しい一方で、物語をより豊かにしてくれたのが、ヘジ先生とギョンテク先生によるサブカップルの存在。特にギョンテク先生のキャラクターは抜群でした!ちょっと抜けていておちゃめなんだけど、誰からも愛されるタイプで、見ていると自然と笑顔になってしまうような人物。中でも、相手の義父に気に入られようと頑張るシーンは、妙に納得というか、「こういう人、親世代にウケるよな~」と思わずクスッとさせられました。

そんなギョンテクとヘジ先生とのやりとりは、とにかく可愛くてキュン要素満載大人なのにちょっと不器用で、でもそこがまた初々しい。年齢を重ねても恋はこんなふうにときめきをくれるんだな、と微笑ましい気持ちになれました。メインカップルとはまた違う、大人の等身大の恋が描かれていて、ドラマ全体のバランスもすごくよかったと思います。

ただ、その一方で少しモヤッとしたのが、ホンジュの上司とフヨンの叔父のカップルです。「あれ?結局あの二人ってどうなったの?」というまま終わってしまった印象。せっかく“大人同士の恋”を描いているんだから、もう少し掘り下げてくれたら、より深みが出たのにな〜とちょっぴり残念でした。

それでも、全体としてサブカップルたちの存在が物語に彩りを加えていたのは間違いありません。恋愛ドラマにおける“脇役の恋”って、ここまで魅力的に描けるんだなと再認識させられましたし、もっとこの人たちを観ていたい!と思えるくらい、心温まる時間をくれた存在でした。

5.『偶然かな。』が心に残る理由

✔ 初恋の切なさを優しく描くストーリー
✔ チェ・ジョンヒョプの真っ直ぐな演技が光る
✔ 「偶然」が「運命」へと変わる過程が美しい
✔ サブカップルの恋愛模様にも注目ポイントあり

全8話という短めの構成だったので、もう少し長く描いてほしかった気持ちはありますが、 この長さだからこそ生まれる穏やかな雰囲気が、逆に作品の魅力を引き立てていました。
心がじんわり温まる、優しい初恋ドラマを探している方には、ぜひおすすめしたい作品です!

💡『偶然かな。』を観るなら?

現在、本作は以下の配信サービスで視聴可能です。
✅ Disney+(※配信状況は変更になる可能性があります)

キーワード🔑

韓国ドラマ『偶然かな。』のキーワード
#偶然 #初恋 #10年ぶりの再会 #運命

最後まで読んでいただきありがとうございました。
あきらのひとりごとでした。

QooQ