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『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』レビュー|法廷×成長!心温まる感動作

2025/04/07

レビュー〈韓国ドラマ〉

天才的な記憶力と論理的思考を持ちながらも、社会性に難しさを抱えるウ・ヨンウ。『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』は、彼女が弁護士として成長する過程と共に、家族や職場との絆が深まる様子を描いた作品
更新 2025.04.07

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作品概要と基本情報

こんな人におすすめ!

✅心温まる感動作が好きな人
✅パク・ウンビンの演技を堪能したい人
✅リーガルドラマが好きな人
✅障がいや多様性について考えたい人

ドラマの基本データ

ウ・ヨンウという人物を通して描かれる優しさと葛藤の物語。そんな本作の魅力を語る前に、まずは作品情報からご紹介します。

作品情報
タイトル ウ・ヨンウ弁護士は天才肌
原題 이상한 변호사 우영우
英題 Extraordinary Attorney Woo
ジャンル ヒューマン、オフィス、法廷、成長
2022年
話数 全16話
脚本 ムン・ジウォン
演出・監督 ユ・インシク

放送・配信について

韓国の放送・配信について
チャンネル ENA
配信サイト Netflix
公開・配信日 2022年6月29日~
日本の放送・配信について
配信サイト Netflix
配信日 配信中

あらすじ

新人弁護士のウ・ヨンウは、自閉スペクトラム症という特性を持ちながら、念願の大手法律事務所、ハンバダに就職します。抜群の記憶力と論理的思考を持つ彼女は、他の弁護士とは少し違った視点で事件に向き合い、着実に実績を積んでいきます。

とはいえ、法廷での仕事は簡単ではなく、依頼人とのコミュニケーションや同僚たちとの関係の中で、戸惑い孤独を感じることも。ヨンウは、自分らしいやり方で少しずつその壁を乗り越えようと奮闘します。

仕事だけでなく、家族や恋愛、人とのつながりの中で悩みながらも、成長していくヨンウの姿はとても丁寧に描かれており、静かながらも力強い物語が展開されます。法廷ドラマとしての見応えに加えて、心にそっと寄り添うようなヒューマンドラマとしての魅力も詰まった作品です。

[このブログでは、Netflixの作品情報を参考にあらすじをわかりやすく再構成しています。]

キャスト

ウ・ヨンウ役

ウ・ヨンウ役の役柄
自閉スペクトラム症を持ちながら、天才的な記憶力と論理力で難事件に立ち向かう新人弁護士ウ・ヨンウ。独特の言い回しやクジラへの愛情、他者との距離感に悩む姿まで、どこか不器用で純粋な彼女のキャラクターは、見ているこちらの心を温かくしてくれます。
パク・ウンビンはこの難しい役どころを、繊細かつ誠実に演じ切っています。特に、感情の揺れを目線や声のトーンだけで表現する場面は圧巻で、「演じている」というより“ヨンウとして生きている”ような没入感がありました。彼女の演技があってこそ、このドラマの世界が成立していると強く感じました。
キャスト名 パク・ウンビン
이름 박 은빈
Name PARK EUN-BIN
生年月日 1992年9月4日
血液型 A型
身長 163㎝
Instagram eunbining0904
代表作品 無人島のディーバ
恋慕
ブラームスは好きですか?
ストーブリーグ
私だけに見える探偵

イ・ジュノ役

イ・ジュノ役の役柄
ハンバダ法律事務所で働く職員であり、ウ・ヨンウの良き理解者でもあるイ・ジュノ。彼の存在は、ヨンウにとって大きな支えであり、恋愛関係を超えて「人としてどう向き合うか」を考えさせられる重要なキャラクターです。温かく穏やか、だけど内に葛藤も抱える複雑な人物像が魅力的です。
カン・テオは、そんなジュノの揺れ動く気持ちを、言葉少なに表現するのが非常に上手い俳優だと思いました。優しさの奥にある迷いや、ヨンウを想う真剣なまなざしは、多くの視聴者の心に残ったはず。彼の演技は物語にリアリティを与え、ロマンスパートを丁寧に支えてくれています。
キャスト名 カン・テオ
이름 강태오
Name Kang Tae Oh
生年月日 1994年6月20日
血液型 B型
身長 179㎝
Instagram kto940620
代表作品 ジャガイモ研究所
ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた
デコピン一発が別れに及ぼす影響
それでも僕らは走り続ける
初恋は初めてなので

チョン・ミョンシク役

チョン・ミョンシク役の役柄
ヨンウの直属の上司であり、ハンバダ法律事務所の頼れる弁護士。最初はヨンウに戸惑いを見せつつも、彼女の能力と努力を認め、親身にサポートしていく姿が描かれます。時には茶目っ気を見せながらも、厳しさと優しさのバランスが絶妙で、人間味のあるキャラクターです。
カン・ギヨンは、物語の中で確かな重みを持つ存在を演じることに長けた俳優だと改めて感じました。自然体でありながら、場面を引き締める独特の存在感があり、特にヨンウとの掛け合いでは、感情が行き過ぎず、かといって薄くもならない絶妙な間と温かさを生み出してくれていました。彼の演技には、登場するだけで安心感と深みを与えてくれる力があります。
キャスト名 カン・ギヨン
이름 강기영
Name Kang Ki-young
生年月日 1983年10月14日
血液型 O型
身長 178㎝
Instagram booboo2injo
代表作品 ラブソリューション 〜愛の解決策、教えます〜
悪霊狩猟団: カウンターズ シーズン2: カウンターパンチ
十八の瞬間
キム秘書はいったい、なぜ?
知ってるワイフ

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[読み] コレ
[意味] 鯨、クジラ

視聴レビュー

ネタバレなし感想

『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』を見終えて、最初に思ったのは、「こんなにも優しくて、力強く、心に響くドラマがあるなんて」という感動でした。ジャンルとしては法廷ドラマに分類される本作ですが、単なる法律の話ではなく、人と人とのつながりや、他者を理解しようとする姿勢の大切さが、じんわりと伝わってくる物語です。

主人公のウ・ヨンウは、自閉スペクトラム症という特性を持ちながらも、大手法律事務所で弁護士として働き始めます。彼女は天才的な記憶力と論理力を持ちつつ、独自の視点で事件の核心を見抜いていく姿がとても印象的。ヨンウのまっすぐな言葉や、物事を丁寧に観察する姿に、毎回胸を打たれました。

さらに魅力的なのは、日常の中で彼女が直面する小さな葛藤や、人とのすれ違い、そして心の交流。法廷だけでなく、職場や家族との関係、恋愛模様もしっかり描かれていて、それぞれのシーンがとてもリアルで丁寧です。どのキャラクターも温かく、時に不器用で、でもだからこそ人間味があり、視聴者の共感を呼びます。

特にパク・ウンビンの演技は圧巻でした。ヨンウという難しい役柄を、繊細さと誠実さ、そしてユーモアを交えて見事に演じ切っています。一つ一つの仕草や視線、言葉の間合いに説得力があり、彼女が画面にいるだけで自然と心が動かされる瞬間が何度もありました。

エピソードごとの事件は見応えがあり、ミステリーとしての面白さもありながら、決して重くなりすぎず、心に優しく寄り添うようなバランスの良さがこのドラマの大きな魅力だと感じました。

法廷ものが好きな方はもちろん、人間ドラマをじっくり味わいたい方にもぜひ見てほしい作品です。笑って、泣いて、心が温まる。そんな物語に出会いたい人にぴったりだと思います。見終わったあとには、きっとこう思うはずです。「人と違うことは、時に強さであり、特別な魅力なんだ」と。

🚧 ⚠️ 注意 ⚠️ 🚧
ここから先はネタバレを含みます。
未視聴の方はご注意ください。

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ネタバレ感想

『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』は、単なるリーガルドラマではありません。 主人公ウ・ヨンウが弁護士として成長していく姿を描きながら、社会の多様性や障がいへの理解、家族愛、職場の人間関係など、さまざまなテーマを織り交ぜた感動作です。心温まるエピソードが詰まった本作を、5つの視点からレビューしていきます!

1. ウ・ヨンウの魅力|天才弁護士のユニークな視点

「私はウ・ヨンウです。前から読んでも後ろから読んでもウ・ヨンウ。」──この一言を初めて聞いた瞬間から、彼女の世界に引き込まれました。自己紹介ひとつ取っても印象的で、思わずクスッと笑ってしまうけれど、どこか心に残る。彼女の人柄や個性を象徴するこのフレーズが、ドラマ全体のトーンをやわらかく包み込んでいるように感じました。

ウ・ヨンウは自閉スペクトラム症を持つ新人弁護士。特異な視点と天才的な記憶力で次々と難題を解決していく姿は本当に魅力的で、知性だけでなく好奇心に満ちた目の輝きがとても印象的でした。特に、彼女のクジラへの愛情が随所に散りばめられていて、それが一種の比喩のようにも感じられます。現実世界の中でふっと浮かび上がるクジラの映像は、彼女の思考の流れを表現していて、視覚的にもとても楽しかったです。

パク・ウンビンの演技はまさに圧巻でした。ウ・ヨンウの一挙手一投足、言葉のトーンや間の取り方、表情の微細な変化まで、どれも計算され尽くしているのに、まったくわざとらしさがない。それどころか、まるで実在する人物のように自然で、観ているこちらも彼女の感情に寄り添ってしまう。自閉スペクトラム症という特性をセンセーショナルに描くのではなく、一人の人間として尊重し、愛情を持って描いている点も好印象でした。

また、ヨンウのユニークな言い回しや行動がただ「変わっている」として消費されるのではなく、それが彼女にとっての「当たり前」として存在している描写が丁寧にされていたことに心を打たれました。視聴者にとっても、自分とは異なる感覚や価値観に出会うことの面白さや大切さを自然と気づかせてくれるような構成になっていたと思います。

彼女の存在は、これまでのドラマの中でもとても新鮮でありながら、どこか懐かしさを感じる温かさがありました。知的であると同時に、どこか不器用で、でも誰よりもまっすぐな心を持っている。そんなウ・ヨンウというキャラクターがいるからこそ、このドラマは唯一無二の魅力を放っていたのだと感じます。

2. ヨンウの成長|法廷での挑戦と人間関係の変化

『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』の大きな魅力のひとつが、ウ・ヨンウの「成長物語」である点です。最初は彼女の優れた頭脳やユニークな視点に目を奪われるのですが、物語が進むにつれ、その天才性だけでは乗り越えられない「人との関わり」に焦点が当たっていきます。まさに、法廷ドラマという枠を越えて、ひとりの人間が社会の中でどうやって自分の居場所を築いていくかを描く物語になっていたと思います。

新人弁護士としてハンバダ法律事務所に入ったヨンウは、論理的には正しくても、相手の気持ちをくみ取ることや場の空気を読むことに苦手意識があり、最初は依頼人との距離感に悩みます。その姿はとてもリアルで、だからこそ共感できました。私たちも日々、人との関わりの中でうまくいかないことに直面することがありますが、ヨンウのように正面から向き合い、学んでいく姿には励まされました。

特に印象に残ったのは、同僚たちとの関係の変化です。最初はヨンウの特性に戸惑い、距離を置いていたチェ・スヨンやクォン・ミヌですが、彼女の真摯な姿勢や弁護士としての能力に触れることで、次第に理解し、支えるようになっていきます。こうした変化は決して劇的ではなく、小さな気づきの積み重ねとして描かれており、それがとてもリアルで感動的でした。

また、彼女をひとりで育ててきた父親との関係も涙を誘います。父親は、娘の可能性を信じながらも、社会の中で傷つかないかをずっと心配し続けていた存在。だからこそ、ヨンウが少しずつ自立し、自分の力で問題を解決していく姿を見る父の表情には、深い感慨がありました。彼の不器用ながらも一途な愛情が、この物語全体を優しく包み込んでいるように感じました。

ウ・ヨンウというキャラクターは、ただの「変わった天才」ではありません。彼女のように、社会にうまく馴染めないと感じている人たちにも、希望を与えてくれる存在です。このドラマを通して、私自身も他者との違いをもっと寛容に受け入れられるようになりたいと感じました。ヨンウの成長を見届けることで、自分自身も少しだけ成長できたような気がしています

3.イ・ジュノとのロマンス|温かくも切ない関係

ウ・ヨンウとイ・ジュノの関係には、ただのロマンスでは終わらない深さがありました。ジュノは、ハンバダ法律事務所で働く心優しい職員で、最初からヨンウに対して偏見なく、自然体で接してくれます。その姿勢に、こちらまで心が温かくなるような思いがしました。自閉スペクトラム症を持つヨンウにとって、ジュノのような存在はとても大きな意味を持っていたと思います。

二人の関係が進む中で描かれるのは、恋愛の甘さだけではありません。ヨンウは、自分の特性が恋愛にどう影響するのか、どう相手と心を通わせていけるのか、戸惑いながらも真剣に向き合っていきます。その姿はとても健気で、思わず応援したくなりました。一方で、ジュノもまた葛藤します。彼女への想いは本物だけれど、周囲の無理解や将来への不安と向き合わなければならない。そんな繊細な心理描写が丁寧に描かれていて、すごく引き込まれました。

この二人のロマンスは、障害を越える愛という感動的なテーマでありつつ、「理解する」ということの本質を考えさせてくれます。温かさと切なさが同居する関係に、私は何度も胸を締めつけられました

4.法廷ドラマとしての面白さ|リアルな裁判シーン

この作品のもう一つの大きな魅力は、しっかりと作り込まれた法廷ドラマの側面です。単なるキャラクター中心のドラマではなく、毎回扱う事件がリアルで見ごたえがあります。特にウ・ヨンウの独特な視点が光る場面が多く、彼女だからこそ気づける事実や発想が事件解決の鍵になる展開にはワクワクさせられました

また、法律事務所のチームワークも見どころです。ヨンウだけでなく、先輩弁護士や事務スタッフとの連携、時にはぶつかり合いながらも同じ目標に向かって動く姿は熱くて、つい応援してしまいます。

そして何より、ヨンウが法廷で少しずつ自信をつけ、弁護士として成長していく姿が感動的です。ときにはクジラの知識や興味がヒントになったりして、彼女らしい形で事件を乗り越えていく姿に、他のリーガルドラマにはないユニークさを感じました。知的好奇心を刺激しながらも、心に残るエピソードが満載のドラマです。

5.『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』が特別な理由

✔ ただのリーガルドラマではない → 人間ドラマとしても秀逸
✔ ASDの主人公を丁寧に描写 → 偏見のない描き方が好評
✔ 家族愛・友情・恋愛のバランスが絶妙
✔ 映像美と音楽の素晴らしさ → クジラの映像演出が感動的
✔ パク・ウンビンの名演技 → 細やかな仕草や表情が圧巻

社会的なメッセージ性とエンターテインメント性を両立した、心に残るドラマです。

💡『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』を観るなら?

現在、本作は以下の配信サービスで視聴できます。
✅ Netflix(※配信状況は変更になる可能性があります)

キーワード🔑

韓国ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』のキーワード
#自閉スペクトラム症 #親子愛 #恋愛と葛藤 #社会問題への視点

最後まで読んでいただきありがとうございました。
あきらのひとりごとでした。

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