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『サウンドトラック #1』レビュー|音楽と共に紡がれる切ない片思い

2025/04/16

レビュー〈韓国ドラマ〉

友情と恋のあいだで揺れ動く二人の関係を、美しく流れる音楽とともに丁寧に描いた本作。派手な展開はないものの、心にそっと寄り添うような静かな温かさが魅力です。映像のやわらかなトーンや、登場人物たちの繊細な感情の動きが深く印象に残り、視聴後には静かな感動と余韻がじんわりと広がります。
更新 2025.04.16

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作品概要と基本情報

こんな人におすすめ!

✅短編でも深く心に残る作品を探している人
✅セリフだけでなく音楽や表情で感情が伝わる作品が好きな人
✅友達以上恋人未満の関係にドキドキしたい人
✅音楽と映像の雰囲気を大切にしたドラマが好きな人

ドラマの基本データ

どんな作品なのか、さっそく掘り下げていきます!

作品情報
タイトル サウンドトラック #1
原題 사운드트랙 #1
英題 Soundtrack #1
ジャンル ロマンス、音楽、恋愛
2022年
話数 全4話
脚本 アン・セボム
演出・監督 キム・ヒウォン

放送・配信について

韓国の放送・配信について
配信サイト Disney+
公開・配信日 2022年3月23日~
日本の放送・配信について
配信サイト Disney+
配信日 配信中

あらすじ

ソヌとウンスは、19年来の親友。お互いにとって、とても自然な存在で、長い間友情を育んできました。

作詞家として活動しているウンスは、ある日、大手の作曲家から新しい歌詞の依頼を受けます。しかし、書き上げた歌詞には「片思いの感情が伝わってこない」と厳しい指摘が。落ち込んだウンスは、いつものようにソヌに相談します。

話をするうちに、なんとソヌが誰かに片思いをしていることが発覚。ウンスはその感情をヒントに歌詞を書こうと、ソヌに「2週間だけ同居しながら、作詞を手伝ってくれないか」と提案します。

こうして始まった、二人の期間限定の共同生活。同じ空間で過ごす時間が増える中、友情のようでどこか違う、微妙な距離感が少しずつ変わっていきます。

「いつからこんな気持ちがあったんだろう?」
そんな想いが心に浮かびはじめたとき、ふたりは自分たちの関係に静かに向き合うようになっていきます。

友情と恋の境界線があいまいになっていく中、ソヌの片思いの相手は一体誰なのか——。
穏やかに進んでいく物語の中で、ふたりの気持ちは少しずつ変化していきます。

[このブログでは、Disney+の作品情報を参考にあらすじをわかりやすく再構成しています。]

キャスト

ソヌ役

ソヌ役の役柄
写真家として静かな日常を送るソヌは、長年ウンスに片想いをしているものの、友情を壊すことを恐れて気持ちを隠し続けています。そんな彼の繊細な内面と、不器用な愛情表現が物語に深みを与えています。
パク・ヒョンシクは、抑えた感情の中に滲む想いや葛藤を丁寧に表現。特に、目線や間合いを大切にした演技が印象的で、ソヌの心の揺れを視聴者にじんわりと伝えてくれました。表現を“声に出さず伝える”という難しい役どころで、彼の成熟した演技力が光ります。
キャスト名 パク・ヒョンシク
이름 박형식
Name Park Hyungsik
生年月日 1991年11月16日
血液型 AB型
身長 183㎝
Instagram phs1116
代表作品 ドクタースランプ
力の強い女 カン・ナムスン
青春ウォルダム 呪われた王宮
ハピネス -守りたいもの-
彼女はキレイだった

ウンス役

ウンス役の役柄
作詞家を目指しながら日々を懸命に生きるウンスは、感情に素直で明るい性格。親友であるソヌとの関係性に無自覚なまま、距離感を揺らしてしまう彼女の姿がリアルに描かれています。
ハン・ソヒは、明るく快活な一面と、ふとした瞬間に見せる繊細さを自然体で演じ、これまでのクールなイメージとは一味違う魅力を見せてくれました。とくに、ソヌに対して抱く微妙な感情の変化を、表情や声のトーンで的確に表現していて、「友達以上恋人未満」の関係性に共感を呼びます。
キャスト名 ハン・ソヒ
이름 한소희
Name Han Sohee
生年月日 1993年11月18日
血液型 AB型
身長 165㎝
Instagram xeesoxee
代表作品 京城クリーチャー1、2
マイネーム: 偽りと復讐
わかっていても
夫婦の世界
100日の郎君様

ドラマからピックアップ!今日の韓国語

見て、言って、覚えて、韓国ドラマがもっと楽しくなるプチコーナー。
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💡 今回の韓国語はこれ 💡
사진작가
[読み] サジンジャッカ
[意味] 写真作家、カメラマン、写真家

視聴レビュー

ネタバレなし感想

『サウンドトラック #1』は、とにかく“静かに心を揺さぶる”ラブストーリーでした。観終わったあと、何とも言えない温かさと切なさが胸に残って、しばらく余韻から抜け出せなかったんです。

物語のベースになっているのは、長年友人として過ごしてきた男女の関係性。そんなふたりが、ある理由で短い期間を一緒に過ごすことになり、少しずつその距離が変化していく——という、とてもシンプルな設定。でも、そのシンプルさが逆にすごくよくて、言葉にならない感情や、目には見えない空気の揺れをしっかり感じ取ることができるんです。

ド派手な展開や劇的なシーンはないんだけど、何気ない仕草や表情、ふとした沈黙にすごく惹きつけられました。恋愛って、こういう“ささいな変化”から始まるんだな…って、しみじみ感じさせられるんですよね。

そして、このドラマの最大の魅力は、やっぱり音楽と映像の美しさ。タイトルにも“サウンドトラック”とある通り、音楽が本当に素晴らしくて、登場人物たちの感情にふわっと寄り添ってくれるような存在なんです。やさしくて切ないメロディが、心にじんわりと染みてきて、まるで気持ちにそっと寄り添ってくれる感じ。

映像もまた、とても丁寧で美しいです。やわらかい自然光や空気感の演出がとにかく心地よくて、日常のひとコマがまるで映画のワンシーンのように映し出されているんです。何気ない場面にすら、ちゃんと感情が宿っているように感じられて、観ていて飽きる瞬間がありませんでした。

全4話という短さですが、その中に詰まっているのは、言葉では言い表せない想いや、じんわりと心に届く優しさ。正直、もっと長く観ていたい…と思わせられるくらい、世界観にすっと引き込まれてしまいました。

「大げさなラブストーリーはちょっと苦手」という方にこそ、ぜひ観てほしい作品です。派手さはないけれど、心がすっと軽くなるような感覚がきっと味わえるはず。静かでやさしい、そしてちょっと切ない恋愛ドラマを探しているなら、この作品は間違いなくおすすめです。

🚧 ⚠️ 注意 ⚠️ 🚧
ここから先はネタバレを含みます。
未視聴の方はご注意ください。

⇩  ⇩  ⇩


ネタバレ感想

『サウンドトラック #1』は、全4話の短編ながらも、美しい音楽と映像、そして心に響くラブストーリーが詰まった作品です。長年友人として過ごしてきた男女が、一緒に過ごす時間を通じてお互いの本当の気持ちに気づいていく――そんな繊細な感情の変化を、音楽と共に描いています。今回は、5つの視点から『サウンドトラック #1』の魅力を深掘りしていきます!

1. ハン・ソヌの魅力|抑えた感情の奥にある深い愛

ハン・ソヌ(パク・ヒョンシク)って、出てくるたびに自然と目で追ってしまうんですよね。物静かなカメラマンという役柄もあるんだけど、それ以上に、どこか繊細で優しい空気をまとっていて…。特に、幼なじみのウンス(ハン・ソヒ)への想いをずっと心に秘めてる姿が切なくて、何とも言えない気持ちになりました。

ソヌって、大げさなアクションとか言葉じゃなくて、本当にちょっとした仕草や視線で気持ちを伝えてくるんです。それがもう、ずるいというか、グッとくるんですよね。ウンスを見つめるときのあの優しい目とか、気持ちを隠してふっと笑う感じとか…見てるこっちまで胸が締めつけられるような感覚になります。

派手なラブストーリーではないんだけど、そういう“言葉にならない感情”がじわっと伝わってくるところが、本当にソヌの魅力だなぁと感じました。

2. イ・ウンスの成長|気づかなかった想いに向き合う

ウンスって、最初は明るくてテンポのいい、いかにも“友達にいそう”なタイプの作詞家って感じだったんですけど、物語が進むにつれて、だんだん彼女の中にあるソヌへの気持ちが見えてくるんですよね。最初は全然そんな素振りもなくて、むしろ「ただの幼なじみでしょ?」って思ってたのに、気づいたら彼女の気持ちに自分も巻き込まれてて…。

特に印象に残ってるのは、ソヌのちょっとした仕草とか、何気ない一言に、ウンスが「ん?」って反応するシーン。あの瞬間の微妙な表情とか、動揺の仕方がリアルで、「あ、今揺れてる…」ってこっちまでドキドキしてきちゃいました。

“友達以上恋人未満”のあのもどかしさ、ほんとたまらなくて。気づいてないふりをしていた気持ちがふとした瞬間に顔を出したり、相手の些細な行動がやけに気になったり…そのひとつひとつにウンスの戸惑いや焦りがにじんでいて、見ているこちらも自然と感情移入してしまいました。

すごく大げさな展開があるわけじゃないけど、だからこそリアルなんですよね。何気ない日常の中で少しずつ変わっていくふたりの距離感に、「ああ、恋ってこういう瞬間から始まるんだな」って、思わずしみじみしてしまって…。何も言わなくても伝わってしまう空気感とか、視線が交差したときの間とか、ああいう演出がすごく丁寧で、胸の奥がじんわり温かくなるような、でもちょっと切ないような…そんな気持ちにさせられました。

ふたりの間に流れる空気にずっとドキドキしながら、「早く気づいて!でもこのままでも見ていたい…」っていう、矛盾した気持ちで揺さぶられっぱなしでした。

3. 映像と音楽に酔いしれる時間|感情に寄り添う美しさ

このドラマを観ていてまず感じたのが、「あ、これ音楽と映像が本当に丁寧に作られてるな」ってことでした。タイトルにも“サウンドトラック”ってあるくらいだから、音楽が重要な要素になってるんだろうなと思ってたけど、予想以上でした。

切なくて優しいメロディ、胸にじんわり響く歌詞…。ソヌやウンスの抱える言葉にできない感情が、そのまま音になって流れてくるようで、気づけば何度も心を持っていかれてました。音楽が流れるだけで、その場の空気がふっと変わって、登場人物の気持ちがぐっと近く感じられるんです。

映像も本当に綺麗で、例えば夕暮れの光の柔らかさとか、何気ない日常のワンシーンがまるで映画のワンカットみたいで。光と影の使い方がとても丁寧で、何気ない場面すら心に残ります。

ストーリーの流れに合わせて、音楽と映像が静かに、でも確かに感情を支えてくれている感じがして、観ていて本当に心地よかったです。音と言葉と映像が溶け合って、気づいたら完全に世界観に包まれていました。

嫉妬するウンスがかわいすぎる|ふたりの距離が動き出す瞬間

ウンスがソヌへの気持ちに気づき始める過程って、本当に見ていて微笑ましくて、気づいたら私、ニヤニヤしながら画面を見つめてました。特に印象的だったのが、ソヌが他の女性と話してるのをウンスが目にしたシーン。ちょっとムッとしたような、どこかソワソワしたようなあの表情に、「あ、ついに来た!」って思わず心の中で拍手してしまいました。

「ずっとそばにいたのに、なんで今さらこんなに気になるの?」
そんな気持ちがあふれてる感じが伝わってきて、あの瞬間のウンスの戸惑いがすごくリアルだったんですよね。恋心に気づいたときの、ちょっと恥ずかしくて不安で、でも止められない感じ…それがちゃんと描かれていて、すごく共感できました。

そしてそこからのふたりの距離感の変化も、もうたまらなくて。急に何かが変わったわけじゃないけど、視線が交わるタイミングだったり、ふとした沈黙だったり、そういう小さな変化が積み重なっていく感じが本当に丁寧で、自然とドキドキさせられました。恋が動き出す瞬間って、こんなふうに訪れるんだなって思わせてくれる描き方が素敵でした。

5.『サウンドトラック #1』が他の恋愛ドラマと違う理由

 ✔ 短編ながらも、繊細で心に残るストーリー
 ✔ セリフだけでなく、音楽と映像で感情を伝える演出
 ✔ 友達から恋人へと変化する関係のリアルな描写
 ✔ 俳優の表情や仕草で感情を表現する、静かで深い演技
 ✔ 音楽がストーリーと絶妙にリンクし、物語をより感動的に

このように、長編ドラマにはないコンパクトさと、映画のような美しい演出が『サウンドトラック #1』の魅力です。そして、ソ・イングクが特別出演されています。どこで登場するかお楽しみに!感情を音楽と共に味わいたい方に、ぜひおすすめしたい作品です!

💡『サウンドトラック #1』を観るなら?

現在、本作は以下の配信サービスで視聴可能です。
✅ Disney+(※配信状況は変更になる可能性があります)

キーワード🔑

韓国ドラマ『サウンドトラック #1』のキーワード
#幼なじみの恋 #音楽 #ラブストーリー #じんわり心に残る余韻

最後まで読んでいただきありがとうございました。
あきらのひとりごとでした。

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